知っておきたい建築の基礎知識【コンクリート造】
コンクリートパネル構造
・PC造(HPC造)
PC造のPとは「プレキャスト」の略で「前もって鋳型にはめて製造する」という意味です。つまり、工場生産した鉄筋コンクリートパネルを面材として建物を建築する工法で、鉄筋コンクリート造の枠にPC板を接合させたものを「PC造」、重量鉄骨(H鋼)にPC板を接合させたものを「HPC造」といいます。
【特徴】
▶複雑な形状でも作ることができるが、非常にハイコスト
▶高層、大規模建築向き
・ALC造
ALCとは、「オートクレーブトライトウェートコンクリート」の略で、オートクレーブトは気泡、ライトウェートは軽量を意味し、軽量気泡コンクリートのことを指します。このコンクリートパネルを面材として建物を建築する工法です。
【特徴】
▶パネルはサイズが規格化されており、PC板よりも安価
▶コンクリートに比べ、軽量で耐火性・防音性・断熱性に優れています
▶ALCは吸水性が高く外壁材としては不向き
▶中高層建築向き
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
〇鉄骨軸組工法
SRC造のSRCとは「Steel-framed Reinforced Concrete」の意味で、鉄骨で骨組みを作り、その周囲に鉄筋コンクリートを被せて主要な構造体を作成する。
こうして作成した構造体に床や壁をはめ込み、建物を建築する工法のことです。
【特徴】
▶抜群の強度を持ち、耐久性・耐震性にも優れている。
▶設計の自由度が高く、柱の間隔を広くできるので、開口部を大きく取れる
▶重量が大変重くなり、基礎が大きくなります
▶工期が長くコストも高価になります
▶高層建築向き
2021年12月22日