設置者が分からず、誰が管理しているのか決まっていない「管理者不明橋」が各地の河川で見つかっています。
老朽化や災害による破損も懸念されるが補修や点検をされないまま放置されているようです。
専門家は「責任があいまいなままだと事故や災害の拡大につながりかねない」と警鐘を鳴らしています。
河川法では、橋を架ける場合は河川を管理する自治体の許可が必要で、橋の維持・管理は設置者に義務付けられている。
管理者不明橋は、住民が交通の便のために設置した「勝手橋」がおおく、管理不十分で事故が起きたケースもあります。
滋賀県草津市の北川では13年5月、コンクリートパネルを渡した簡易な橋(幅3.7m、長さ4m)のパネルの隙間に自転車の前輪が落ちて一部を破損した。
自転車に乗っていた男性が、川を管理する県に損害賠償を請求する民事調停を申し立てる事態となった。
県が「今後、より良い管理に努める」と説明したことで調停は取り下げられた。
県は順次、撤去や地元市町への引継ぎを進め、今年9月までに約200カ所減らした。しかし、残る橋の点検は未定です。
2021年12月12日