賃貸契約のトラブル回避のための注意点
①入居時の物件確認の徹底
原状回復をめぐるトラブルの大きな原因として、入居時の物件確認が不十分であることが挙げられます。特に賃貸借の期間が長期に及ぶ場合には、時間の経過に伴って、入居時の状況や損耗の程度などが曖昧になる為、退去時の責任の所在等がはっきりしなくなることが考えられます。
その為、入居時に、室内の状況、損耗等などを記録に残して、借主、貸主双方で確認をしておくことがトラブル回避のためには有効でしょう。
②契約内容の確認の徹底
契約時には、契約で定められた借主の原状回復義務の範囲が、ガイドラインに沿ったものであるかどうかを確認する必要があります。
なお、国土交通省の賃貸住宅標準契約書では、通常の使用に伴う損耗等については、借主が原状回復義務を負わないことを明らかにしています。
標準契約書に則した契約を締結するとトラブル回避のために有効です。
③国土交通省のガイドラインでは、契約書に特約を設けることまでは禁止していません。
契約書に原状回復に関する特約がある場合には借主に不利な内容になっていないかを確認した上で、具体的に借主が負担する範囲、おおよその金額などについて、納得のいくまで説明を求めましょう。
注意して契約してくださいませ!!
2021年11月04日